事例紹介

素材化学品事例

素材化学品事例 素材化学品事例

活性炭を用いた廃水処理にかかるコストを低減し、
効率化・安定供給を可能に

半導体製造業 / 2022年

半導体製造業 / 2022年 半導体製造業 / 2022年

取り組みの背景

クライアントの半導体製造工場では廃水処理にOEM品の再生炭を購入し使用していましたが、再生炭は市場に潤沢にあるものではないため納期が不安定で、廃水処理実施時期の半年前には再生炭を発注する必要がありました。また、最終廃水に発生する泡を除去するためにシリコン消泡剤も多く使用していましたが、円安が原因で消泡剤の購入コストも大幅に上昇し、予算を圧迫する原因となってしまっていました。効率面でもコスト面でも課題を抱えており、当社へご相談いただきました。

提案 / 施策内容

活性炭メーカーと直接取引があることを生かし、OEM品よりも抑えた価格で活性炭の新炭を購入し使用〜入れ替え時に活性炭を廃棄せずに回収し、メーカーの再生炭工場で焼き直し再生処理〜再生炭+新炭(8:2)の割合で入れ替えをしていく運用を提案いたしました。クライアントから提供いただいたサンプルを分析した結果、再生炭として活用できる事が確認でき、運用の実施が決定しました。クライアントで使用した活性炭を再利用する為、再生炭を集める必要がなくなり、安定した供給が可能になりました。

取り組みの成果

活性炭は以前のOEM品ではなく、活性炭メーカーからの購入でコストを削減。再生炭との組み合わせで入れ替えのサイクルを回し運用していくことで安定供給を実現しました。活性炭の購入コスト削減と安定供給が実現できたことで、活性炭の交換回数を1回増やし、活性炭に負荷を与えて除去をすることで最終廃水の泡を低減。消泡剤の使用量を減らすことに成功し、その結果、効率面でもコスト面でも課題を解決することができました。